将棋観戦記 第33期竜王戦1組ランキング戦羽生九段VS橋本八段。

今回の将棋観戦記は第33期竜王戦1組ランキング戦より、羽生九段VS橋本八段の対局の棋譜を掲載します。

 

”羽生九段”と言う表示、個人的にようやく慣れたというか、自分の中で受け入れられるようになったかな、と言う感じです。
他の将棋ファンの皆さんはどんな感じなのでしょうか・・。

この対局は2020年1月8日(水)東京将棋会館「特別対局室」で行われました。持ち時間は5時間。羽生九段の振り歩先でと金が3枚、橋本八段の先手番となりました。

 

▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金 ▲3八銀 △7二銀 ▲9六歩 △9四歩 ▲5八玉 △5二玉 ▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △2三歩 ▲2六飛 

 

先手橋本八段、初手▲2六歩、以降戦型は相掛りの将棋になりました。最近相掛りばっかり書いている気がします。先後共序盤の駒組みは同じ様に進み、13手目先手橋本八段は▲2四歩と飛車先を切ります。後手△2三歩に飛車を▲2六に引きました。

先手橋本八段 2六飛

 

△3四歩 ▲3六歩 △8四飛 ▲1六歩 △1四歩 ▲7六歩 △3三角 ▲7七角 △2二銀 ▲2六飛 △7四歩 ▲8八銀 △7三銀 ▲3六歩 △6四銀 ▲3七桂 △7二金

 

以降も駒組みが続きます。端歩を突き合い後手羽生九段は銀を進出していきます。先手は今の所低い陣形、その代わり右桂を跳ねて攻めに使いそうです。▲3七桂に対し後手は△7二金、ゾーンディフェンスを敷きます。

後手羽生九段 7二金

 

▲4八金 △7三桂 ▲4六歩 △7五歩

 

対して先手橋本八段も▲4八金と金を上がりました。、昼食明け直後、後手羽生九段は▲7三桂から▲7五歩と七筋から仕掛けました。

後手羽生九段 7五歩

 

▲同歩 △同銀 ▲3三角成 △同銀 ▲2五飛 △6四銀 ▲7七銀 △2四銀 ▲2九飛 △7四飛 ▲6六歩 △8四飛 ▲7四歩 △同飛 ▲4七角 △8四飛 ▲7四歩
後手が△7五歩と突いた為7四の地点に空間が。角を交換した後はその7四の地点をめぐる攻防戦。先手は持ち歩を全て使い、ついに7三の桂の捕獲に成功します。

後手羽生九段 7四歩

 

△5五銀 ▲4五桂 △6四歩 ▲3七銀 △7五歩 ▲6九飛 △4二玉 ▲7三歩成 △同金 ▲6五歩 △同歩 ▲同角 △6四歩 ▲4七角 △3三桂 ▲2六桂
後手は7三の桂取りが受からない為、△5五銀と進出、先手橋本八段は▲4五桂から▲3七銀と着手。対して後手羽生九段は△7五歩、位と先手からの▲7六銀を未然に防いでるかっこいい手です。
先手の主張は71手目に打った2六の桂。将来の▲3四桂が狙い。

先手橋本八段 2六桂

 

△4五桂 ▲同歩 △6五歩 ▲同角 △6四金 ▲3四桂 △3三玉 ▲4四歩 △6七歩 ▲同飛 △6六歩 ▲同銀 △同銀 ▲4三歩成 △同金 ▲同馬 △同玉 ▲6六飛 △5五銀 ▲7三銀 △6六銀 ▲8四銀成 △7六角 ▲6九玉 △6八歩 ▲7九玉 △6七角打 ▲4六飛 △4五桂 ▲6六飛 △5九飛 ▲6八玉 △5七桂成 ▲同金 △同飛成 ▲同玉 △5八角成 先手投了108手

先手投了図 後手5八角成

その後先手っ橋本八段は切り札の▲3四桂を繰り出して後手王を三段目まで引っ張り出させますが、後手の6四から出てきた銀と7六角からの猛攻で108手目あえなく投了となりました。
羽生先生の将棋、いつの間にか優勢になってる感じなんですよね、私のようなアマチュアには全くわかりません。

 

橋本八段、またA級復帰目指して頑張って下さい。

 

両先生方。ありがとうございました。

 

竜王戦ランキング戦より、久保九段の見事な駒の捌き方に興味がある方は一度ご覧になってみて下さい。
全戦力が働いています。

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