相矢倉戦 藤井七段短手数を制す!

こんにちは。

 

将棋観戦 棋譜観戦 今回は第33期竜王戦3組ランキング戦から千田七段×藤井七段の対局の模様をお伝えします。
この対局は2020/04/03 東京将棋会館で行われました。
開局開始は10時 持ち時間は各5時間となっています。
本局の位置付けは、3組ランキング戦の準決勝、ですので勝者は2組昇格が確定します。
本戦出場は・・・、3組はまだ一人でしたっけ? 一人でした。(←HP確認したらしい)

先手は藤井七段 矢倉模様から おっといきなり左銀出動

▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲7七銀 △6二銀 ▲2六歩 △4二銀 ▲2五歩 △3三銀▲4八銀 △3二金 ▲3六歩 △5四歩 ▲5八金右 △7四歩 ▲5六歩 △5二金 ▲7八金 △4一玉▲3七桂 △8五歩 ▲6九玉 △4四歩 ▲4六歩 △4三金右 ▲4七銀 △3一角 ▲9六歩 △1四歩▲6六銀

先手:31手目6六歩

本局の先後は振り駒です、と金が3枚で藤井七段の先手となっています。
▲7六歩、△8四歩、▲6八銀から矢倉模様へ。
先手の藤井七段は序盤から、よくある矢倉の進みとはちょっと違う駒組み、△4四歩に▲4六歩と突き返しています。桂頭を守る為に4七を開けたのでしょうけど、右金はまさか4八に寄るのかしら・・・。
後手の千田七段はいわゆるオーソドックスな矢倉の駒組み、7三にはどちらが出るのでしょうか。
後手角を引き、お互い端歩を突いたところで31手目図の局面。
先手藤井七段ここでなんと▲6六銀!と左銀を進出させました。う〜んこれがニュータイプか。(←まだ前例あるってよ)

7筋、8筋の攻防

△7三桂 ▲5五歩 △同 歩 ▲同 銀 △5四歩 ▲6六銀△8六歩 ▲同 歩 △同 角▲7五歩 △8七歩

後手:42手目8七歩

前図以降、後手は△7三桂と跳ねました、今の所は角がいるので、飛車と角で桂頭は大丈夫と見たのでしょうか。
先手は悠々と5筋で1歩を手持ちにします。後手も8六の地点は数が勝っているので当然△8六歩やりますね。▲同歩、△同角に▲7五歩。
▲7五歩は後手の角の退路も断って一石二鳥の手です。後手の角が詰みました。
しかし後手の千田七段、切り返しの△8七歩!▲同金なら△6八角成として、角金交換の上、龍も作れます。

後手竜は作れたけど、丸角損

▲7九角 △7五歩 ▲7四歩 △8五桂 ▲8七金 △7七桂不成 ▲同 桂 △同角成▲同 金 △8九飛成

後手:52手目8九飛成

前図以降、先手藤井七段、さすがに8七の歩は取れません。▲7九角と引く一手。後手千田七段、△7五歩と戻します。▲7四歩、△8五桂、と進み、角の後ろに影ができて、先程の金を抜く筋がなくなった為藤井七段▲8七金と歩を払いました。さあいよいよ後手の角がピンチ、△7七桂不成の一手に▲同桂、△同角成、▲同 金として、後手△8九飛成と飛車は成れましたが、角の丸損、次に△8七桂の詰めろ角取りはありますが、先手は角を取られた分の戦果はあまり上げられていない印象です。

後手必死に攻めるもついに後手玉に詰めろ

▲5九金 △8五桂 ▲8八飛 △7七桂不成 ▲同 銀 △9九龍 ▲7三歩成 △7六香▲6二と

後手:61手目6二と

前図以降、先手藤井七段、▲5九と引き、飛車の横利きを通します。それに対し△8五桂、守りの金にアタックするのは攻めの基本。
先手、金を逃げずに▲8八飛と働いていなかった飛車を戦場に回しました。後手本局2回目の△7七桂不成、▲同銀に、後手は△9九竜と香を補充、対して先手は▲7三歩成とし、後手△7六香と拠点を活かして必死に食らいつきます。先手これも手抜いて▲6二と、ついに▲8一飛成からの詰めろが掛かりました。

後手玉最終盤で入城、先手玉もギリギリで詰めろを凌ぐ

△3一玉 ▲8一飛成 △2二玉 ▲7六銀 △同 歩 ▲7八歩

先手:67手目7八歩

前図以降、後手千田七段△3一玉とさすがに早逃げ。▲8一飛成に△2二玉ととりあえずは逃げきれました。先手の藤井七段▲7六銀と香を外しますが、△同歩が次の△7七歩成〜△7九竜からの詰めろになっています。(金が2枚になるのでぴったり詰みます。)
ので藤井七段一旦は▲7八歩と受けました。

後手千田七段 悩ましい△8七歩!

△8七歩

後手:68手目8七歩

先手の▲7八歩の受けに対し、後手千田七段、△8七歩!と打ちました。一瞬?と思いましたが、なるほど直接的には次の△8八銀から殺到の狙い、角の紐が外れる為玉は逃げられない。龍で払うと自玉が安全になる。いい手ですね!勉強になります。

後手果敢に迫るも詰めろ掛からずあえなく投了

▲2四桂 △同 歩▲同 歩 △7七桂 ▲5八玉 △7九龍 ▲6八銀 △投了 まで75手で先手勝ち

投了図:75手目▲6八銀

先手藤井七段、悩ましい△8七歩は相手にせず、矢倉崩しの必殺▲2四桂!を選択。これは△同歩の一手。先手は▲同歩として次の▲2三銀を狙います。後手ここで△7七桂!と放り込んできました。取れば△7七歩成が詰めろ、ですので先手角を見捨てて▲5八玉と逃げ安全地帯へ。
後手△7九竜と角を取りますが、先手攻め合いせずに▲6八銀とがっちり受けます。後手持ち駒角銀金と持ってますが、先手の今打った6八の銀と5九の金が良く利いていて詰みません。と言って竜を逃げるのは▲1六桂と詰めろを掛けられてしまします。(▲2三香から。逃げれば▲2五桂、金で取るのは▲同歩、△同玉、▲2一龍、△2二相駒、▲3二角、△2四玉、▲2五金まで)
投了もやむなしといったところでしょうか。

 

藤井七段、2組昇級おめでとうございます。このまま4期連続優勝目指して頑張って下さい。

 

両先生方今回も勉強になりました、ありがとうございました。

 

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ  このエントリーをはてなブックマークに追加 
トップへ戻る