将棋観戦:豊島竜王名人 角打ち一発で大逆転

こんにちは。
将棋観戦記、今回は王位戦挑決リーグ紅組1回戦より豊島竜王・名人×本田五段の対局の棋譜ををお伝えします。
本局対戦者の一人本田五段は今棋王戦5番勝負の真っただ中、先日は星を一つ戻して1勝1敗の五分に。今後渡辺棋王にどこまで迫れるか、楽しみです。
一方豊島竜王名人の方も叡王戦本線T決勝で1−1のタイに戻しました、第3局が楽しみです。こちらも目が離せませんね。
しかしどちらの相手も渡辺三冠なんですね、今期の渡辺三冠はマジ化け物です。

先手本田五段:戦型は相掛りに

▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金 ▲3八銀 △7二銀 ▲5八玉 △5二玉▲7六歩 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛

14手目:後手8六飛車

 

局面図は14手目後手△8六飛まで、本局は相掛りの戦型となりました。最近は相居飛車は角換りがめっちゃくちゃ多いので他の戦型を見ると嬉しくなりますね。まあすぐ角交換しちゃうんですけどね、相掛りも。

 

後手から角交換、先手早めの桂跳ね

▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲2六飛 △3四歩▲8七歩 △8二飛 ▲3六歩 △6四歩 ▲2四歩 △同歩 ▲同 飛 △8八角成 ▲同 銀 △2二銀▲3七桂 △6三銀 ▲2九飛 △3五歩

34手目:後手3五歩

 

そういえば最近雁木見ないな〜、私だけでしょうか。それとももう矢倉と共に終わっちゃったんでしょうか。(←嫌な言い方)。
局面図は34手目後手△3五歩まで。
28手目、後手豊島竜王・名人から△8八角と交換し、〜△2二銀、2三に歩は打ちません。そういうのアマチュアは怖いです、名人。
対して31手目、先手本田五段は▲3七桂と跳ねます。4六の歩をついていないだけに、桂頭が心配ですが。イケイケの感じですかね。
すかさず34手目、後手豊島名人は△3五歩と桂頭に歩を突っかけます。催促。

△3五歩に先手ノータイムで7七角

▲7七角

35手目:先手7七角

先手はノータイムで▲7七角と打ちました。研究範囲内ですか。

 

先手狙いの4五桂3筋1点集中

△2三歩 ▲2六飛 △3六歩 ▲同 飛 △4一玉▲4五桂

41手目:先手4五桂

先手の▲7七角に対して後手豊島名人は△2三歩と締めます。先手▲2六飛。(あ、桂頭が受かってる。)その後、先手は狙いの▲4五桂を着手。先程打った7七角に歩を払った飛車も加わり、持ち歩も2歩あるので3筋突破は時間の問題ですかね。
後手は△4一玉と引き、玉自らと8二の飛車で3二の金に紐を付けて支えます。

 

先手3四飛で6筋からの強襲も狙う

△5二銀 ▲3三歩 △3一金 ▲3四飛

45手目:先手3四飛

後手はここで6三にいた銀を△5二に引きます、予定外の様に感じました。先手は1時間の大長考の末▲3三歩。押し込んでます。後手は3三での争点は嫌です、金を3一に引き我慢。先手は▲3四飛と出ます。次の狙いは▲6四飛〜5三桂成(不成りも有り?)。

 

先手角切りから突破成功 名人ピンチ

△8五飛 ▲3二歩成 △同 金 ▲2二角成 △同 金▲3一銀 △3三歩

52手目:後手3三歩

後手豊島名人は△8五飛と桂取りを受けます。先手本田五段構わず▲3二歩成〜2二角成、△同金に▲3一銀、そして△3三歩。名人凌げるのか。

 

先手飛車ついに龍に昇格

▲同桂成 △同 桂 ▲2二銀不成 △3二歩 ▲3三銀成 △同 歩 ▲同飛成

59手目:先手3三飛成

そういえば最近銀河戦て見てないな〜、今どんな感じなんだろう・・・。
出口四段と山本四段めちゃくちゃ連勝してるじゃないですか!あ、片上先生が三枚堂七段に勝ってる。
鬼ブロック探そうとしましたが、どこも鬼ですね、やっぱり。しいて言えばCがGですか、やっぱり。いやBもHもかなりのもんですか。
ま、いいかやるの俺じゃないし。(←雑な締め方)。
局面は59手目▲3三飛車成まで。
先手がついに龍を作りました、しかも詰めろですね、この局面。

 

先手、龍と桂で挟撃態勢

△5一玉▲3一龍 △6二玉 ▲7五桂

63手目:先手7五桂

後手詰めろなので△5一玉と逃げます。先手も▲3一龍と追撃。△6二玉に▲7五桂。もうこれ普通なら持ちませんね後手玉、6三と4二がいっぺんに受からない。新鋭本田五段金星なるかしら。
しかしこの▲7五桂はあまりいてではなかったようです。めちゃくちゃいい手に見えますけどね。
検討の先生方によると正解は▲7五金だとか、以下△8二飛、▲3四歩  ・・・▲3四歩!?(▲3三歩成〜▲4二との狙い)。そのような手、わたくし絶対にうかびません! アマ級位者の限界!(引用:故九重親方引退会見より)
何故私のテンションが上がっているのかは、竜王・名人の次の手がこの記事のタイトルにもなっているまさに本局の命運を決定づけた
一手だからです。しかもノータイムで打っています、この局面で。

 

攻防に効かす△9四角!先手流れが完全に停止

△9四角!

64手目:後手9四角

この角、守っては6一の金に紐を付け(6三金、4二金からの攻めに一手稼げる)、攻めては先手玉がこの角のラインに入っている為、△6六桂を切り札として△7五飛車(桂取り)と切っても攻められるアマチュアの私から見てもめちゃくちゃいい手とわかります。しかも名人はノータイムで打ったそうです、今までの劣勢まで全て読み筋だったのでしょうか。
この角打ち一発で盤上は戦況一転、流れは後手ペースとなります。

 

後手、反撃開始

▲7七銀 △7四歩 ▲8六歩 △8二飛 ▲8五金 △7五歩▲9四金 △同 歩 ▲5五角 △7六歩 ▲6六銀 △7四桂

78手目:後手7四桂

△9四角に対し、先手は一度▲7七銀と遊んでいた8八の銀を使います、それに対し後手は△7四歩と桂を取りに。先手▲8五金から角を捕獲、先程のお返しとばかりに天王山の5五へ角を先着。
しかし後手ついに△7四桂と打って反撃の狼煙をあげます。

 

攻める竜王・名人、続々戦力増強

▲1一角成 △8六桂 ▲7九金 △7八桂成▲8三歩 △同 飛 ▲8四歩 △同 飛 ▲7五銀 △8七飛成 ▲8八香 △同成桂 ▲同 馬 △8五龍▲6四銀 △5四金 ▲8二歩 △6四金 ▲8一歩成 △5四香

96手目:後手5四香まで

先手の本田五段は取った香と馬で左辺をブロックしますが、虎の子の銀を捕獲されてしまいます。と金は作りましたが、後手の6四の金が光っていて攻めるの大変そう。
後手は△5四に香を設置、盤上へ続々と戦力を投入します。

 

先手受けるもあえなく投了

▲6九桂 △6八歩 ▲8六歩 △同 龍▲6八玉 △6五桂 ▲投了 102手で後手の勝ち

投了図102手目:後手6五桂まで

△5四香に対し、先手は▲6九桂と受けますが△6八歩〜△6五桂であえなく投了。102手で後手の豊島竜王・名人の勝ちとなりました。
いや、攻守逆転が凄かった一局でした、何度もいますが△9四角で一気に流れが後手に移って一回も王手を許さず寄せきってしましました。

 

両先生方、今回も勉強になりました、ありがとうございました。
※本田五段、棋王戦頑張って下さい。

 

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